当社は、2022年4月に東京証券取引所グロース市場に上場させていただきました。
平素より皆様から格別のご理解そしてご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
不動産投資を変え、社会を変える
あらゆる資産運用の手段の中でも、不動産投資は他の上場金融商品と比較して、金融市場の影響を受けにくく、価値が相対的に安定した、資産運用に欠かせない重要な商品のひとつにもかかわらず、不動産投資への機会は一部の富裕層や機関投資家に限定され、また管理手法や業務プロセスには大きな変革の余地がある状況です。
当社は不動産投資が抱える課題をITの活用により効率化し、また多くの個人へ不動産投資の門戸を開放することにより「不動産投資を変え」、誰もが⼿軽に安定的かつ安心して不動産投資による資産運用を実現することで「社会を変える」ことを目指しております。
オンライン不動産投資市場の成長
当社が運営する、不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」は、クラウドファンディングを活用することによりこれまで多額の資金や借入、時間と手間が必要であった不動産投資を一口1万円からオンラインで誰もが気軽に始められる新しい資産運用サービスとなります。
「資産運用」と「ITの活用」という二つの領域が重なる新しい分野はまさに成長市場であり、市場のポテンシャルは高く、当社の不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」には大きな可能性があると考えております。不動産投資クラウドファンディングのマーケットはグローバルで過去約2,434億円(2016年)から約2兆3,733億円(2020年)へ拡大し、今後42兆1,221億円(2026年)まで成長するという予測がなされております。日本おいても過去約85億円(2016年)から約850億円(2020年)まで拡大しており、今後は約1兆5,331億円(2026年)へと成長するという予測もなされております※2。
CREAL:市場シェアNo.1サービスプロバイダーとして
当社の不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」は、不動産特定共同事業法のもとに運営されるクラウドファンディング運用資産残高調査第一位を3年連続獲得しており※3、マーケットシェア62%※4を占める高い資金調達力を誇っております。また、2021年12月末日現在において、52ファンドを組成し、うち37ファンドは償還済みであり、いずれも元本割れ・配当遅延も無く想定利回りの配当を完了しております。
ESG不動産投資への取組
「CREAL」はサービス開始以来、社会的に資金を必要としているが十分に流れていないESG不動産※6領域へ注力してまいりました。投資規模が小さいため世の中に必要な不動産であるのにもかかわらず機関投資家等からの投資がされにくかった保育園、学校、地方創生関連等のESG不動産のアセットに対して、クラウドファンディングにより個人投資家からの投資資金を送る導管としての役割を果たし、社会性と投資商品性の両立を図ることを目指しております。「CREAL」の投資金額に占めるESG不動産の割合は39%※5となっております。
CREAL Partners:不動産投資における資産運用プロセスのDXを推進
「CREAL Partners」では、個人投資家向けの中長期の資産運用サービスを提供しており、主に都心部の区分マンションの販売を行なっております。DX化が遅れている不動産業界において、当社では自社開発のDX機能を多く備えています。販売時のマーケティングにDXを活用することはもちろんのこと、物件仕入時には、AIにより常時案件自動ソーシングや適正賃料・価格評価を行う「CREAL buyer」を活用し、仕入業務の効率化を図っています。不動産投資後、顧客は「CREAL concierge」で収支管理を24時間オンラインで把握することができ、また当社からは常時顧客とのコミュニケーションを図ることができます。「CREAL manager」では、様々な業務の発生する賃貸管理業務の大幅な効率化が図られています。このように、当社は不動産投資が抱える課題をITの活用により効率化し、より安定的な資産運用の機会を皆様へ提供して参ります。
我々は、不動産投資を変え、社会を変えることで、皆様にとってそして社会にとって真に必要とされる企業でありたいと思っております。CREALが資産運用の代表的なサービスとなる日を目指し、我々は日々全力投球を続けます。 クリアル株式会社が生み出す新たな資産運用の価値にご期待ください。株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
クリアル株式会社 代表取締役社長
横田 大造